ソルガムスピリッツは、ソルガムシロップを原料として、正確には、シロップに含まれる糖を発酵させて、蒸留してつくられた蒸留酒です。
実際にシロップは、写真のように煮詰めて、アクを取って、つくります。ちなみに、写真の釜は、地主のばぁっちゃが、味噌をつくるために大豆を煮ていた釜をお借りしました。実際にお酒を造るときは、糖度(Brix)は15度ぐらいで良いのですが、保存のため、30度ぐらいまで煮詰めて、蒸留所(明利酒類株式会社様)へ輸送します。が、さらに糖度(Brix)が、40度ぐらいまでにすると、写真のように黄金色になります。皆さんご存じのメープルシロップっぽい感じになります。
このソルガムシロップですが、日本ではスーパーなどでは売られていませんが、米国では、一般的に売られています。米国では、
「National Sweet Sorghum Producers and Processors Association」(NSSPPA,全米スイートソルガム製造加工協会)https://nssppa.org/
という団体がありまして、糖度は、Brix74度以上にしてくださいと決められています。
(実際これはほとんど、水飴状です。)
米国ではスイートソルガムの栽培も非常に盛んで、実は今ちょうど収穫時期を迎えています。これからの南三陸でのソルガム栽培を広げるためにも、シロップの収穫量拡大などのためにも、やっぱり本場へ行くしかないなあと思いました。
幸い、NSSPPAの事務局長のスティーブさんとお話しができまして、東日本大震災のことや津波のことをお話して、南三陸でもスイートソルガムを栽培しています・・とお話しましたら、ケンタッキー州の農場とミズーリ州の農場をご紹介頂きました。
ダニーさんのタウンセンドソルガムミル(Townsend Sorghum Mill)
https://www.townsendsorghummill.com/ と
マットさんのミズーリ州アッシュランドの農場
https://sweetsorghumsyrup.com/
来週行って来たいと思っています。
ちなみに、ウェブの情報では、ケンタッキー州とテネシー州がソルガムシロップの2大産地だとありましたが、NSSPPAの今年の品質コンテストでは、1位は、ジョージア州だったんですよね(先ほどのNSSPPAのサイトで見られます。全部顔写真付きでなんとなく面白いです!)。
また機会がありましたら、レポートさせて頂きます。
引き続き皆様のご支援、何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社ふるさとの森
代表取締役 池田立一