1.なぜ、「焼酎」はできない?
なぜ焼酎は、できないの?以前、水戸の税務署の方は、できるって言いましたが?
国税庁の資料で、焼酎(乙類=単式蒸留焼酎)の製造過程を示したフローチャートがあります。(クリックすると拡大できます。)
ここで、注目して頂きたいのは、「原料」のところで、「芋、米、麦など」とあるところです。
つまり、実は、穀物のでんぷんを原料としないといけない、という意味なんです。以前伺った際は、ソルガム=タカキビ=穀物、と理解されて、でんぷんを利用するだと、思われたのだと思います。日本で始めてだったので、無理もないと思います。
実は、ソルガムの搾汁液から作る糖液(シロップ)を原料としているので、焼酎には当てはまらない、つまり、ダメ、と言うことだったのです。
2.一体何のお酒ならできるのか?もう一度考えてみることに。
正直、困りました。では、原料が糖液(シロップ)で作れるお酒は、何になるんでしょう?少し前(まだ甲類乙類と呼んでいた頃)の、酒類分類表がありますので、ご覧ください。(クリックすると拡大できます。)
該当しそうなのは、やはり「スピリッツ」ですが、ここに、「ジン、ウォッカ、ラム」とあります。原料が、糖蜜(シロップ)というと、まず、ラム酒が、思いつきますが、そもそもこれらのお酒って何かご存知ですか?
以下に、国税庁のHPの記事(資料提供:独立行政法人 酒類総合研究所)があります。ここで、しっかりと説明されています。(クリックすると拡大できます。)
たしかに、糖蜜=シロップを原料としていますが、これは、結局「サトウキビ」しばり、ですので、やはり、無理でした。
ジンとウォッカは、いずれも、実は、原料が「穀物」しばり、になっていますので、これも、難しいように、思いました。
ソルガム=タカキビ自体は、確かに穀物ですが、その実のでんぷんではなく、今は茎から絞った搾汁液を煮詰めた糖液=シロップを、原料にしたいのです。
いったい、ソルガムのシロップから作るお酒の解決策は、あるんでしょうか?
<to be continued>