1.「度数が高い」のアルコール度数、とは?
よく、「スピリッツって度数が高くて、凄く強いんでしょ」とか言われますね。
「度数」は、アルコールがどれだけ入っているかを、度、や、%で、表しますが、いずれも、正確には、酒税法で、「アルコール分とは、摂氏15度の時において原容量百分中に含有するエチルアルコールの容量をいう」と規定されています。
わがソルガムスピリッツ『CODELLANNI™』は、37度ですので、一瓶720ml中ですと、266.4ml アルコールが含まれていることになります。
そんなに~!!??と思われた方もいらっしゃると思いますが、実は、この「高い度数」こそが、スピリッツをより楽しめる最大の魅力なんです!!
2.スピリッツの基本的な楽しみ方のご紹介・・・シチュエーションにあわせて
皆さんおなじみの飲み方、水割り、ストレート、お湯割り、ソーダ割、そして、オンザロック、の5つの飲み方を、お酒を楽しみたいシチュエーション別に、ご紹介しながら、この最大も魅力について、ご説明しましょう。
Case1 時間をかけてゆっくりじっくり
ご自宅でお食事を楽しみながら、や、テレビを見ながら軽いおつまみといっしょに、など、少し時間をかけてゆっくりじっくり楽しみたいときは、水割り、がおすすめです。この飲み方は、時間がたっても同じ味わいがずっと長く楽しめるのが、最大のポイントです。
ワインや日本酒の度数は、15度前後が多いので、それよりさらに薄めの10度以下を目指して、『CODELLANNI™』とお水を、1対4ぐらいで、割るのがおすすめです。この時、かすかなお水の風味や香りに左右されてしまいますので、ここ際、お水にこだわってみてはいかかでしょう。お水を冷やして、氷は少し控えめがおススメです。
お水には、大きく分けて、軟水と硬水がありますね。硬水は、ミネラル分が多く含まれていてお酒の特徴や風合い、輪郭をきりッと、引き立ててくれます。欧米からの輸入されたミネラルウォーターの多くはこの硬水の場合が多いです。一方、日本のいわゆる水道水は、軟水が多く、軟水は刺激が少ないので、お酒の香りやうま味を自然に味わうことができます。水道水を一度沸騰させて、冷ました後、水割りに使うと、カルキも抜けて、簡単においしい軟水での水割りが楽しめると思います。
結構、薄めに水割りを作っても、スピリッツの風味は、意外としっかり残っていますし、強さの幅を広く自由に楽しめるのは、スピリッツならではの魅力と思います。
Case2 特に香りや風味、味わいを楽しみたい
このシチュエーションでは、お湯割り、がおすすめです。ポイントは、温度です。
熱が加わると、香り、や、甘み、うま味、酸味など、味わいが引き立たされて、ダイレクトに伝わってくるからです。1対3ぐらいで少し、強めに作って、スピリッツの本来持っている味わいを楽しむのもいいと思います。そのお酒に向き合って、味わいたい、というときに最適だと感じています。
ただ、冷めてくると、最初のインパクトがどうしても徐々に薄れてきますので、なにか、保温ができる器で楽しめるといいですね。
Case3 ぐっと一気に、のど越し爽やか
まるで、ビールみたいなこと言ってますが、これは、もちろん、ソーダ割、です。
炭酸ガス、という強い味方を得ますと、スピリッツは、正直豹変すると言っていいと思います。この炭酸ガスという味方を、いかにうまく使うかが、ポイントになります。
そこで、ある意味、世界で一番おいしいソーダ割の作り方を、ご紹介しましょう!!
①すべてを冷やす=できれば、凍らす!!
グラス、炭酸ソーダ、などをすべて冷凍庫で、冷やす、といいますか、凍らせてください。最近、強炭酸ソーダが出てきましたが、さすがに凍ってしまいますので、直前まで冷やせると良いですね。
②ロングのグラスに、氷を約半分~3分の2ぐらい入れてください。
グラスが冷えていないときは、先に氷をいっぱい入れて、少しだけお水を入れて、ステア(かき混ぜ棒)で、よくかき混ぜます。つまり、グラスをよく冷やしてください。それから、一度すべてを捨ててから、新しい氷を入れてください。
③スピリッツを氷の高さの4分の1か、3分の1程度注ぎます。
まだ、混ぜないで大丈夫です。
④さて、いよいよソーダを注ぎます。
グラスを傾けて、ソーダの口をあて、グラスの壁に沿って滑らせるように、ソーダをできるだけゆっくり静かに、グラスに注ぎます。ソーダに、ボトルの中からグラスに移ったのを気づかせないくらいゆっくり、が、ポイントです。いっぱいになってきたら徐々にグラスを立てながら注ぎます。
⑤ステアで、ゆっくりと静かに、2回転ぐらいかき混ぜます。
グラスがいっぱいになったら、実はこの時、表面近くにスピリッツが集まってきていますので、ステアで、この集まったスピリッツを散らすように、ゆっくりと静かに、2回転ぐらいかき混ぜます。これで大丈夫です。
⑥ステアを止めて、静かにゆっくりグラスから抜いてもらったら、完成です。
さあ、思いっきり、やっちゃって下さい。最初の、一口二口三口ぐらいののど越しと、炭酸の刺激と甘み、そして、それとスピリッツの風味のベストなコラボレーションをお楽しみ下さい。
実は、炭酸ガス(気体)は、温度が下がるほど、水によく溶けます。つまり、温度が上がれば上がるほど飛んでしますのです。なので、時間が立つとこのベストマッチは、崩れてしまいます。ですので、このマリアージュが続いている、5~10分間ぐらいが飲み頃になります。但し、あまりに飲み口がよく、美味しいので、ついお代わりをしてしまって、30分ぐらいで4,5杯は、軽くいってしまうことがあります。どうか、ご注意ください。
Case4 お酒と向き合い、ただアルコールを楽しみたい
最後に、このシチュエーションでは、ストレートとオンザロックをご紹介したいのですが、まず、ストレートの2種類の飲み方をご紹介いたします。
①常温で楽しむ・・・まさにお酒好きの、お酒好きによる、お酒好きのための飲み方、と言っていいと思います。なにも、解説はもはやいらないと存じますが、特に、ウィスキーをバーで注文するとき、シングル、ダブル、と言われますね。あの、シングルは、1オンス=約30ml ダブルは、2オンス=約60ml という容量になります。
バーのカウンターで、小さめのグラスのウィスキーを一気に飲み干す、なんて映画のシーンに登場するグラスがありますが、あの、グラスは、「ショットグラス」と呼ばれることがあります。サイズは、この1オンスか、2オンスぐらいのサイズになります。ちなみに、バーテンダーが、逆さにセットされたウィスキーボトルから、1オンスだけ取り出して、ハイどうぞ、というあれを、ワンショット、と数えたことから、この名前が付いたと言われています。
②フローズンで楽しむ・・・度数が高いスピリッツは、凍らせようと思ってもさすがに凍りませんが、とろみがある感じで、少し甘みがました、トロッとした感じの飲みやすいお酒に変身します。
ジン、とか、ウォッカを、バーで凍らせて提供しているお店もありますが、これも、常温と比べると大変飲みやすい口当たりですので、要注意になります。
さて、最後になりましたが、筆者が最も愛してやまない飲み方が、この、オンザロック、なります。
そして、オンザロックで、最も重要なのは、実は、グラスではないか、と思っています。その理由は、もちろん、氷を入れるからなんですが、お酒の海に浮いた氷山=岩=ロック、と言われています。
一般に、ウィスキーやウォッカ、ジン、など度数の高いお酒の飲み方として、ポピュラーだと思います。氷と直に触れて、急に冷やされるとアルコールの刺激が、前述のフローズンストレートと同じで、緩和されてまろやかになり、飲みやすくなります。香りも少し控えめですが適度に楽しめ、なにより、氷が解けるにしたがって、味わいの変化を長く楽しめるという、ある意味至福の時間を過ごすことができます。
この楽しみ方は、焼酎でももちろん楽しめますが、アルコール度数が高いスピリッツやウィスキーであればあるほど、その落差を楽しめるというメリットが実はあります。ところで、輸入ウィスキーなどの度数表示では、90 proof (プルーフ)、といった表示がありますが、USプルーフは、日本の度数の2倍になります。なので、これは、45度、になります。(イギリスのUKプルーフは、1.75倍になります)
氷が大きいときは、お酒は強めなので、おつまみも、チョコレートやサラミ、スモークサーモンやスモークチーズ、など、ちょっと癖強めのおつまみを、最初は合わせて、氷が小さくなってくるにつれて、白菜の浅漬けや、温めたオイルサーディンに少しだけお醤油を垂らしたの、など、比較的味わいがソフトなものへ変えていく、みたいな楽しみ方もありですね。最も、氷が小さくなるまでお酒は残っていないかもしれませんが。(笑)
さて、オンザロックのもう一つの楽しみは、グラスと氷です。
氷のベストチョイスは、球形の氷(丸氷,アイスボール, ボールアイス)です。これは、解けるのに時間がかかって長く楽しめるからと言われていますが、透明であれば、見た目もとても美しいです。
これは、オンザロックならではの楽しみ方ではないでしょうか?そして、こういった楽しみ方ができるのは、スピリッツの度数の高さが、あるからこそなんですね。
特に、大きめのグラスに、バーテンさんに少し無理をいって、グラスにピッタリサイズの丸氷を削り出してもらって、氷の上から、ジガー(1.5オンス=45ml) のお酒をいれてもらい、この氷を転がしながら、お酒を楽しむ・・・もちろん、あの音が、必須ですが。
3.まとめ
さて、知っていたようで意外と知られていない、スピリッツの楽しみ方、お分かりいただけたでしょうか?
一つだけ、最後にご紹介したい影の立役者がいます。それは、チェイサーです。まさに、お酒を追いかける=チェイスするお水、のことですが、おいしいお水を冷やしておいて、ちょっとお酒やおつまみの口直しに、一口やりますと、また、味わい深い時間を過ごすことができると思っています。(写真左ですが、右は実は日本酒です!)
スピリッツ以外でも、ワインや日本酒をお楽しみになる場合でも、おすすめです。もちろん、バーのカウンターで、チェイサーはいらないよ。と、“STRAIGHT NO CHASER” を気取るもの悪くはないですが。ちなみに、これは、スタンダードジャスの名曲にもなっています。
いずれにしましても、こんなに素敵な飲み方がいっぱいありますと、ついつい飲みすぎてしまいまいそうですが、そこで、次回は、スピリッツと糖質の関係、スピリッツって肥るんですか?、というテーマでお届けしたいと考えています。
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